これは、1998年、古澤太香子先生による正常分子栄養学の講演内容を録音したテープから入力したものです。
(この講演記録内容をリンク、引用される方は、必ず「健康が一番!」横山、までご一報下さい。)
では次にビタミンに行きますね。
ビタミンには18種類あります。
ビタミンとはバイタルアミン、つまり『生命』という意味です。
ビタミンA、B1、B2、B3、B5、B6、B12、B15、B17、C、D、E、F、H、K、M、P、 コリンの最低18種類必要です。
ビタミンAは目を使ったら急速に消耗されてしまいます。
眼球乾燥症に罹るのはAが不足しています。
最近、奇形で眼球が無い、単眼症のお子さんがすごく多いんです。
奇形がすごく多くなっています。
単眼症とか生まれた時から脳が無い、無脳症とか、内臓などが全部透き通って 見えて生まれてすぐ死んでしまう透明症とかなどですが、その単眼症の原因にな るのがビタミンAの不足です。
動物実験で妊娠した11頭の豚にAの入っていない餌をずっと与えたら、全部の豚が眼球の無い子豚を生みました。
ガン細胞が一番出来易いのは胃粘膜、腸粘膜とか子宮などの粘膜で、その粘膜を作るのに必須のものがこのビタミンAなんです。
ビタミンAはベーターカロチンという形で採ると何の問題もありません。
緑の野菜とかカボチャとか人参とかの濃緑黄色野菜です。
その他にレバーとか卵の黄身だとか海草にビタミンAが多いのです。
人参ジュースは良いですね。
B群が多いのは
レバー、米糠、大豆、豆類、木の実などです。
B1は米糠、豆類、小麦胚芽、そば粉などに多いのです。
B1、B6が不足すると突然死、引きつけ、てんかん、が起きます。
『任天堂のファミコンをやっていたら、てんかんを起こした』という記事が何 年か前に出て、「任天堂の器械が悪い」などと言われましたが、そうではなく、 パソコン等で目を酷使するとビタミンAが猛烈に消耗します。
目と同時に頭も使いますからAを消耗しながらB1,B6がどんどん消耗して しまいます。
B1,B6が不足すると、ひきつけ、てんかんが起きるのは当たり前なんで す。
『ただ栄養が足りなかった』というだけのことなんです。
B2はすごく重要です。
これが不足するとタンパク質が正常に働きません。
又、逆にタンパク質が不足してもB2が正常に働きません。
B2がどんどん減ってくると、動物実験では100%肝臓癌になります。
肝臓はタンパク質で出来ていますのでこうゆうのが不足すると肝臓癌になるの は当然のことなんです。
B2が不足すると唇が乾いてきます。
又肌が妙に油っぽくなってきます。
脂性だったり、ぎとぎとしている人は大体B2が足りない人です。
ですからB2はタンパク質と合わせて採って下さい。
B2の豊富な食べ物は納豆、ニラ、卵です。
“ニラ卵納豆”なら完璧です。
B3も大豆、米糠、牛乳、に多いです。
これが不足するとペラグラのもとになります。
大体B3が不足してくると性格が悪くなるから良く分かります。
B5はパントテン酸のことです。
B6は先ほど言いましたB1と同じようなものに入っています。
小麦胚芽などです。
ですから麦ご飯を食べると良いです。
B12はレバーですね。
B15はあんず、プラム、サクランボ、りんごなどの種に多いのです。
種というのは芽が出て、実が生ってという生命力がありますね。
生命力がある食べ物は身体に入って、生命力を強化するんです。
花粉とかプロポリスとかアロエとかは大変生命力があるので良いのです。
B15は種類(たねるい)に多く、酸素を増やすビタミンなんです。
B17はガン細胞だけを叩くビタミンです。
レートリルとかアミグダリンと呼びます。
アーモンドとか杏(あんず)の種、干し椎茸(しいたけ)とかタケノコとかビ ワの葉っぱなどに結構多いんです。
ゲルソン病院でも、これだけのエキスを注射で入れたりしました。
ビタミンCは果物だとか生野菜に豊富に入っています。
Cは一日必要量が50ミリなどと言われていますが、 5000ミリぐらい採っても大丈夫です。
ビタミンDは干ししいたけとか天日干しにした小魚など天日干しにしたものに 豊富に含まれています。(鮭にもたくさん含まれます。)
ビタミンEはゴマとか玄米などにも入っていますが、錠剤で採るしかないです。
これは一日300ミリぐらい採ったらいいですね。
ライナス・ボーリングというノーベル賞を取った先生が『健康で長生きしたか ったら、ビタミンEを100ミリ〜200ミリは毎日採る必要がある』と言って います。
300ミリぐらい採ると天然の抗生物質が出来る、つまり天然の防衛ホルモン が出来てくるそうです。
ビタミンFですが、今日は何にも掴まなくても、このビタミンFだけは理解して欲しいのです。
ビタミンFはあぶらのことです。
油はオメガの3,6,9と覚えてください。
オメガの3というのは魚の脂です。
オメガの6とは、お肉とか、乳製品とか植物油とかです。
それからオメガの9は、オリーブオイルです。
このオメガの3というのは免疫力をすごく上げます。
青身の魚に豊富に含まれています。
ただし、酸化しやすいのです。
ですから干物ではなくて生の青身の魚を食べるといいんですね。
オメガの9は身体に害の無い、酸化しにくいあぶらなんです。
普通のサラダ油とかコーン油などの植物油は悪いというわけではないんですが、すごく酸化しやすいので免疫力を上げないんです。
ですから家庭で調理するとしたらこのオリーブ油に変えていったら良いです ね。
ギリシャ等のオリーブ油しか使わない地中海沿岸の国では心臓疾患、血液疾患 が殆ど無いんです。
ですから、これはすごく良いと言えます。
調理はオリーブオイルだけに変えた方がいいですね。
「でもオリーブオイルは高いですね」と言う人がいますけれども「外でコーヒ ー飲むな」と言いたくなりますね。
コーヒー二回ぐらい我慢したらオリーブオイルが買えますね。
問題なのはオメガの6という油です。
これが1:1なのが理想です。
脳の中はこの油が1:1の状態です。(注:最初の1はオメガの3の油のこと)
ところが今アメリカでは1:20になっているんです。
日本では大体1:8〜1:20ぐらいの間ぐらいになっています。
これが癌だとか動脈硬化だとかの成人病がものすごく増えてきた原因になって きていると言えます。
このオメガの6が猛烈に増えてきています。
これが増えたら絶対免疫力は上がりません。
最悪なのがマーガリン、ショートニングです。
よくカロリーメイトを食べる人がいますが、あんなのは毒を食べているのと同じで最悪です。
ケンタッキーフライドチキンなどはショートニングで揚げていますから、最悪です。
マーガリン、ショートニングは捨ててください。
バターの方がまだ良いですね。
乳製品などは悪くはないのですが、ただそれらはオメガの6なんだということを知っておいてください。
オメガの6がいろんな物の中にたくさんあるのです。
チーズを毎日食べるのではなくて、たまに食べるのは良いのですが、根性を入れてそれだけを食べるなどというのは止めることです。
あとは出来るだけローファット(低脂肪)のミルクにするとか、スキムミルクみたいなものにするとかにすることです。
それからお肉が悪いのではなくて、お肉だけを食べるのではなくて、お肉よりもお魚を選んでいただいたら良いですね。
家にある油を捨てろというのではなくて、自分で買う場合にはオリーブオイルに変えたらいいですね。
油を変えただけで、身体の調子が全然違います。
この辺を全然変えないでいろんな補助食品を採りながらうまく行かないというのは、当たり前のことなんです。
油を変えながらなおかつプラスαでそうゆうものを採っていったら必ずうまく行くと思います。
ビタミンFの油だけでも変えてください。
今日帰ったらさっそく実行してください。
マーガリン、ショートニングは捨てる。
電子レンジも捨ててください。
ビタミンHは大豆とかほうれん草とかピーナツに入っています。
これは消化、吸収を助けるためのビタミンです。
ビタミンKは濃い緑の野菜に多いのです。
赤ちゃんに痣(あざ)が出来て生まれてくるケースがありますが、これはお母さんにビタミンKがすごく不足している時に起こります。
ビタミンMは葉酸です。
バナナとか緑の野菜に多いのです。
ビタミンPは毛細血管を強くします。
これが多いのはそば粉です。
ですからうどんよりおそばを食べる習慣にしたら良いですね。
みかんの白いところにもビタミンPが含まれています。
ビタミンPをしっかり採るとビタミンCの透過性を良くします。
白内障はビタミンCがすごく不足しています。
なおかつビタミンPも不足しています。
みかんを食べる時にきれいに皮をむく人がいますが、 白いところがついたまま食べるべきですね。
コリンはホスファチジル・コリンと言ってレシチンのことです。
大豆とか卵に入っています。
血液をサラサラにしたかったら、こうゆうものをしっかり採ることです。