正常分子栄養学 講演記録 その5

 これは、1998年、古澤太香子先生による正常分子栄養学の講演内容を録音したテープから入力したものです。
 (この講演記録内容をリンク、引用される方は、必ず「健康が一番!」横山、までご一報下さい。) 

 「健康が一番!」ホームページへ.


 マクガバンレポートというアメリカであがったレポートがあるんですけど、アメリカも丁度フォード大統領の時に日本も同じなんですが、アメリカは医療にものすごいお金をかけているわけですね。

 毎日毎日医学がすごく進んでいるわけです。

 「こんなに医学にお金をかけて医療がこれだけ進んでいるのに、どうして病気の人が減らないんだ」とフォード大統領が言うわけです。

 日本も戦後医療費がめちゃくちゃかかっていますよね。

 一度も医療費が下がったことないです。

 そして病気の人の数が減ったためしは一度も無いんです。

 アメリカも全く同じことなんですね。

 「医療にものすごいお金をかけるのに病気の人が増え続けているこの現実は何だ」と大統領が言って、それでたくさんの人が調べ始めるわけです。

 そうすると100年、150年前にはアメリカでは癌、心臓病、脳卒中という病気が無いんです。

 アメリカだけがそうなのか、と思って世界中を調べて行くんです。

 そうすると先進国ではやっぱり150年前はそうゆう癌、心臓病、脳卒中なんていう病気は無いんですね。

 ところがインドとかパキスタンとか後進国と言ったら失礼ですが、そこでは未だにそうゆう病気が無いんですね。

 そこで食生活が原因だ、ということが判るわけですね。

 でも証拠が無いとダメだということで世界中から証人を呼ぶわけです。

 延べ3000人です。

 そしてレポートを提出させて、2年間世界中を更に調査しながら5000ページにわたる膨大なレポートを書き上げるんです。

 その時に委員長になったのがジョージ・マクガバンという副大統領候補だったんです。

 この人はすごい勇気のある人です。

 こうゆう委員会の委員長になったら、もうそれだけで政治生命というのは無いんですよ。

 どうしてかって言うと『今の医学は・・・・・』と言っちゃうわけですから、全米医学学会が敵に回るわけです。

 『肉なんかばっかり食べてちゃダメだ』って言うわけですから、全米畜産業界が敵に回るわけですね。

 当然翌年は副大統領選挙に落ちました。

 でもそうゆう勇気ある人なんです。

 その後にチャールス・パーシーとかエドワード・ケネディー(ケネディー大統領の弟)とかそうゆう人たちがこの委員会に入って調査を進めていくわけです。

 そしてそのレポートを書き上げるんです。

 日本にもエドワード・ケネディが調査に来ています。

 北海道とか沖縄とか・・・・・

 それから日本には世界の10本の指に入る長寿村があるんですね。

 山梨県に“ゆずり原村”というのがあるんです。

 上九一色村ではないんですよ。

 そこは世界の10本の指に入る長寿村なんですけど、調査に来て驚いたのは、そこでさえも『逆さ仏現象』が起きていると書かれているんです。

 『逆さ仏現象』とは、どうゆうことかと言いますと、歳を取った人よりも、逆に若い人が死んでいく、とゆう現象なんです。

 すでにこの時にですよ・・・・・

 このレポートの一部を読みますね。

 「現在の我々の食事は、不自然で全くひどいものである。」

 大前提が病気は、現代病は食源病であるということを言っています。

 食源病とは食べ物が源になって起こる病気なんだってことを言っています。

 「この食事が癌、心臓病、糖尿病などの現代病を生んでいる。」

 「現代の食事は我々が全く気がつかないうちに、全く違ったものになってしまった。」

 「ビタミン、ミネラルの不足が目立つ。」

 「特にカルシューム・鉄・ビタミンA、B1、B6、C、Eの不足がひどい。」

 「典型的な若死にのデータである。」

 若死に突然死がめちゃくちゃ多いです。

 霊柩車を運転している人に「どうゆう人を一番運びますか?」と聞いたらですね、95%働き盛りだそうです。

 人生を全うして亡くなる人はわずか2%ぐらいだそうです。

 残り3%はお子さんがすごく多いそうです。

 「特に白血病はめちゃくちゃ多い」という話でした。

 だいたい95%が若死に・・・・・

 若死ににはデータがあるって書いています。

 若死にのパターンを書いておきますね。

 ●カルシュームが足りない。

 ●鉄が足りない

 ●ビタミンAが足りない

 ●B1が足りない

 ●B6が足りない

 B1,B6なんていうのはストレスがかかったらすぐに減りますね。

 頭を使ったらすぐに減りますね。

 パソコンやったらすぐに減りますね。

 テレビなんか見ていたらすぐに減りますね。

 こうゆうビタミンです。

 それからC、Eが不足したら突然死・若死にだって言っていますね。

 「これらの栄養素の不足は調査対象者の生活水準とは全く無関係だ。」

 生活水準が高い人も低い人もこうゆう状況なんですね。

 「現代の医者は栄養素の知識を全く持っていない。」

 「このために間違った食事を与えられ、治らなかったり治りが遅れるケースが非常に多い。」

 「従来の医学は食事と病気の関連といった栄養の根本問題を全く無視してきた片目の医学である。」

 栄養というところには全く目を向けていない医学だったということを言っています。

 「アメリカの医大で栄養のコースを必須科目にしているのはわずか4%にしかすぎない」

 「医者の再教育が必要だ。」

 「このような単純なことに気がつかなかったのは、20世紀の医学に特有な思考路線、偏った思考路線が支配したためだった。」

 どうゆう思考路線かと言うとですね、パスツール医学というのが出来たわけです。

 今の現代医学、近代医学の基になっているのがこのパスツール医学ですね。

 「病気の原因は菌だ。」と言ったわけです。

 「菌さえ殺せば病気は治るんだ」と言うわけですね。

 病気の原因は菌で菌さえ叩けば良いいんだ・・・・・

 それが今でもずっと続いていますね。

 昔は病気は病魔のせいだと言われていました。

 京都の祇園祭りなんていうのは病魔払いですよね。

 病気の原因は病魔だから病魔払いをすれば病気は治として祈っていた時代があったんです。

 その時、彗星のごとく現れたのがこのパスツールです。

 彼が病気の原因が病魔でなく菌が悪いんだと、菌さえ殺せば病気は治るんだと言ったわけです。

 それから薬やなんかでばんばん菌を叩くようになってくるわけですね。

 その時にペッテン・コーヘルという人が、『病気の原因は菌じゃない、菌が宿りやすい抵抗力の無い体が問題なんだ』と言ったのです。

 ペッテン・コーヘルという人はすごいんですよ。

 コレラ菌を自分で培養して、みんなの前で飲むんです。

 飲んでも何ともないんですね。

 抵抗力さえあれば病気は問題無いんだということをみんなの前で証明するんですね。

 ところが菌を殺せっていう医学がすごい勢いで未だに流通しているんです。

 そして菌さえ殺せば病気は治ると言って今も医学はそれをやっています。

 癌になったらガン細胞を叩けっていうことをやりますね。

 一個のガン細胞を叩くのに同時に千個の良い細胞が死んでしまうのです。

 再発、転移するのがあたりまえのことだと言えます。

 今朝の新聞に渡哲也が再発だと書いてありましたけれども、再発するのは当たり前ですね。

 切ったりしたら癌は無くなるわけじゃないです。

 切ったって、出来たという環境は変わっていないですね。

 もう今はお辞めになりましたけど、国立癌センターの中原教授という人が言っていました。

 「ここに癌があってこれを取り出して、はいこれが癌でした」と言っているうちは癌の治療に進歩は無いんだ、と。

 癌の手術をした方とお話をすると「もう手術したから無くなりました」という方が多いんですね。

 手術したから癌は無くなった。

 もう癌は消えた、って思っている人が一杯いますよ。

 切ったから大丈夫ですって言いますが、ガン細胞だから取ったら無くなったと思ったら大きな間違いです。

 このガン細胞が何で出来たのか?

 どうしてこうゆうガン細胞が出来る体の状況だったのか。

 ということを見ていかない限り癌の治療に進歩は無いということを言っているんですね。

 同じことをマックス・ゲルソンが言っています。

 「人間のここに癌細胞があって、ここだけを顕微鏡で見ていたら癌の治療に進歩は無い。」

 「ここだけが癌なんじゃなくて、これ全体が癌に罹りやすい抵抗力の無い体の状態なんだってことを掴む必要がある」

 「部分部分ではなくて全体がもうそうゆう状況なんだということを見る必要があるんだ。」と言っています。

 ですから一カ所だけ叩くということをやっても意味は無いんだ、と。

 体全体の機能を変えていくことが本当の健康を作るんだっていうことを言っているわけですね。

 とにかくこのパスツール医学が浸透したことが間違いだったと言っています。

 「その結果は栄養知らずの医者ばかりを生んだ。」

 「しかもそれが片目の医学であるということに気がつかず、それが医学の全てだと考える風潮を世間に浸透させた。」

 「現代病は近代医学では治らない。」

 「これが近代医学の最大の弱点である。」

 という風に書いてありますね。

 薬など治すんではなくて、体は自分でつくるしかないんだ、ということなんですね。

 つまり食源病だと言われています。

 現代病は食源病だって言いましたが、現代病には、どういうものがあるかと列挙しますね。

 現代病と言われるものは『癌、高血圧、糖尿病、心臓病、動脈硬化、白血病、狭心症、貧血、肩こり、低血圧、腰痛・頭痛・生理痛・生理不順』

 

 生理痛、生理不順なんていうのはB群が不足したら絶対なりますからね。

 『更年期障害』

 栄養採っていたら絶対更年期障害は来ないです。

 うちの母は全然来なかったです。

 それから『息切れ・めまい・動悸・前立腺肥大』

 前立腺肥大・前立腺癌なんていうのは亜鉛が不足したら絶対こうゆう状態になりますね。

 『胃潰瘍・十二指腸潰瘍・脳出血・神経衰弱・神経痛・関節炎・関節痛・リュウマチ・喘息・アトピー・便秘・不眠症・肥満・痩せすぎ・骨格形成不全・血液不良・肝臓機能障害・脾臓機能障害・メニエル氏病・バセドー氏病・甲状腺機能障害・若白髪・小皺・しみ・にきび・肌荒れ・吹き出物・皮膚炎・しもやけ・ひび・あかぎれ・虫歯・慢性下痢・慢性胃炎・虚弱体質・口内炎・クル病・水虫』

 水虫はベーターカロチンとかが不足したら絶対なりますね。

 『明るさが無い、仕事嫌い』

 全部栄養不足ですね。

 それから『自閉症・暴力行為・集中力欠如・イライラ・居眠り・むくみ・知能が低い・慢性疲労・精力異常減退・朝起きられない・骨折しやすい・鼻炎・鼻づまり・風邪が治らない・視力が悪い・膠原病・ベーチェット病・筋ジストロフィー・アレルギー体質・不妊症』

 こうゆうのが全部食源病だって言われています。


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