Co-Q-10は、ユビキノンとも言われ、コエンザムQ10、補酵素Q10とも表されます。中年以降では体内合成されにくい栄養素です。心臓病患者の50〜75%の方に、Co-Q-10不足が見られるという研究報告もあるようです。
Co-Q-10は、体内でチロシンとアミノ酸の一つであるフェニルアラニン、ビタミンE、葉酸、ビタミンB1、B6、そしてCo-Q-1〜9の多い食べ物から合成されます。
Co-Q-1〜9の多い食べ物とは、「新鮮な生の食べ物」です。
現在の食生活を見ますと、この「新鮮な生の食べ物」が減少していますから、ますますCo-Q-10の合成量は減少していると考えられます。
日本では心臓病の薬として販売されていますが、アメリカでは栄養補助食品の一つとして販売されています。
30代という年齢でも「男性更年期障害」という男性ホルモンの減少が引き起こす症状がクローズアップされていますが、これも「新鮮な生の食べ物」の減少が大きな原因の一つになっていると思います。(これにはDHEAの補給が効果的です)
体内すべての細胞でのエネルギー生産に関係する電子移動の役目を担います。
心臓での心筋の動きも絶え間ないエネルギー生産が必要ですが、このため心臓発作や狭心症の治療、予防にも用いられるのです。
他には、各細胞のミトコンドリアに作用して産熱を促し、脂肪の燃焼を促進することによって体重減少にも効果を発揮するとの発表もあるようです。
心臓病予防の他、糖尿病予防にも効果が期待されます。
さらには、免疫システムのバクテリアに対する抗体の量を倍増することと、ウイルスに対する抵抗力を非常に高めるといった働きもあります。アレルギー性皮膚炎をはじめとするアレルギー症状を軽くする効果も認められています。
Co-Q-10は日本ではユビデカレノンという名前で代謝性強心剤として売られています。日本の企業はこの化学合成に成功し、日本から世界に向け、この合成Co-Q-10が輸出されています。
強力な抗酸化作用もあるようです。
心臓はガンにならない臓器として有名ですが、もしかするとこのおかげかもしれません。
心不全になると、疲労、肺水腫、足首の腫れなどになりますが、このような時にCo-Q-10を摂取すると顕著な効果があるようです。
摂取の目安は体重1kgあたり2mg程度です。あくまで目安です。
Co-Q-10は油溶性のため、摂取するときには油分があったほうが吸収は良くなります。
最近、ガン治療においても効果的であるとする研究結果もあるようです。乳ガンでは他の栄養素とともに利用した場合は、目安量の3〜4倍ほど摂取したときには、ガンが消滅した例もあるようです。
心臓には、ビタミンCとEも良い働きがありますので、Co-Q-10だけ取っていればすべてOKではなく、総合的な栄養素の摂取の中の一つとしてCo-Q-10も摂取するとよいと思います。
DNAイミューン、エクストラアンチオキシダンツという製品があります。
こちらは、合成物ではありません。
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